SkyWayの品質に関する情報を収集・可視化する、 "Analytics" のオープンβ版を公開しました。
提供目的
WebRTCによる通信の安定性は、ネットワーク品質やマイクデバイスの接続状態等の多くの要素によって構成されているため、通信品質が劣化した際の対応には多くの要素に関する情報が必要となります。
これらの情報の収集・分析には、下記のような課題があげられます。
- 通信ログ情報が多岐にわたり、何を取得・分析すれば良いのかわからない
- 多くの情報はクライアントのログとなるため、ログの収集が難しい
- 事後的に分析するためには、過去データを蓄積しておく必要がある
Analyticsは、SkyWay上で行われた通信ログを収集し、SkyWayコンソール上に表示します。これにより通信品質の正確な把握が可能となり、迅速な問い合わせ対応や、ユーザーエクスペリエンスの向上に役立てることができます。
なお、通話内容や個人を特定するような情報は収集いたしませんのでご安心ください。
概要
本機能では、エンドユーザーの利用環境(ブラウザやOSのバージョン、使用機器の名称、等)や、通信状態を可視化します。例えば通話に不具合があった際の状況把握や、ブラウザアップデートが必要、マイクがオフになっている、ネットワーク環境の改善が必要、といった対処策の検討をサポートします。
- 対象SDK:JavaScript SDK(2024年1月31日時点。他SDKも順次対応予定です)
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ご利用方法:
- SkyWayコンソールログイン後、「アプリケーション一覧画面」の各アプリケーションのエリア、または「アプリケーション詳細画面」のサイドメニューにある "Analytics" ボタンから遷移可能です
- クライアントサイドから通信ログを送信するためには、SkyWayAuthTokenにてScopeへの追加が必要です
詳細は、開発者向けドキュメントにある Analyticsの概要 等をご確認ください。
ご留意事項
本機能はFreeプランのお客様含め、SkyWayのアカウントをお持ちのすべてのお客様にご利用いただけます。ご利用によって、料金が追加で発生することもございません。
本機能はβ版での提供となります。予告なく終了すること、または仕様が変更となる可能性があることをご了承ください。
正式リリース版ではさらなる進化を遂げる予定です。ぜひご期待ください。